水疱瘡について書かれた曲は、そう多くはないだろう。どこか皮肉なバンド名を持つイギリスのバンド「The Cure」による1985年のヒット曲『Close To Me』は、まさにそんな一曲だ。フロントマンのロバート・スミスが、子供の頃に水疱瘡にかかった経験と、病床で見た視覚的な歪みの記憶にインスパイアされて書いたものである。
夜、明かりを消した部屋で、少し開いた寝室のドアから一筋の光が差し込み、壁紙を照らす様子が、スミスには浮遊する頭部の幻影のように見え、迫りくる不吉な予感を抱かせた。ここから、Close To Youを収録したバンドのアルバムタイトル『The Head On The Door』も生まれている。
Close To Youのミュージックビデオは、The Cureの常連コラボレーターであるTim Popeが構想・監督を手掛け、崖の縁すれすれのワードローブの中でバンドが演奏するという、メインテーマを中心に展開する。スミスはブードゥー人形のように操る指人形を使いながら歌い、彼の動きが激しくなるにつれてメンバーたちも振り回され、ワードローブが揺れ動き出す。当然の結末として、ワードローブは崖を越えて転がり落ち、下の海へと沈んでいく。
このスタントの撮影では、バンドメンバーが落下するための巨大な水槽を使ってスタジオで撮影が行われ、Smithにとっては決して楽しい経験ではなかったようで、彼は「頭の中にあったのはただ、ゆっくりと苦しみながら死んでいくことだけだった」と語っている。
今週のDRCサウンドデザインチュートリアルでは、ルーカスがこの曲のベース、オルガン、そして2つのリードサウンドを分解して解説する。
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オリジナルサウンドに寄り添って、
チーム・イマジナンド

